【一時養鹿】立川ジビエモリノナカ
【一時養鹿】 「鹿は捕ったらすぐ処理」が常識。 なのに、なぜ“しばらく飼う”のか? それが「一時養鹿」。 野生の鹿を生体で捕獲し、一定期間飼育してから 食肉として出荷する方法です。 そもそもジビエでは、「捕獲後、できるだけ速やかに処理施設へ搬入する」ことが重要です。 時間、温度、衛生状態。 捕獲した瞬間から肉の品質管理は始まっています。 ところが鹿肉には もう一つ大きな問題があります。 「欲しい時に、欲しい量がない」。 野生動物ですから、牛や豚のように生産量を計画できません。そこで生まれた考え方が 「一時養鹿」 農水省の2026年の全国ジビエ連携フォーラム資料では、**搬入頭数の半分を買い入れ、残りを大型囲い罠で捕獲して一時養鹿している事例**が紹介され、「止め刺しから冷蔵庫までの時間を一定に保つことで高品質を確保できる」とされています。 生きたまま捕獲した鹿を囲われた環境で一時的に飼育し、需要に合わせて食肉として出荷します。 メリット① 「供給時期を調整できる」 捕獲した日にすべて食肉にするのではなく、 必要な時期に合わせて出荷しやすくなります。 メリット② 「処理条件を整えやすい」 野山で捕獲された鹿を急いで運び込む方法とは違い、処理施設との連携によって処理までの条件を管理しやすくなる。鹿肉の品質を安定させる可能性があります。 でも、ここで疑問が生まれます。 野生の鹿を捕まえて、人間が管理して、 餌を与えて、出荷時期まで調整する。 それはどこまで「ジビエ」なのだろう? 野生で育った鹿を捕獲後に短期間飼育する「一時養鹿」。 完全な家畜でもない。 従来型のジビエとも少し違う。 でも、 鹿肉を安定して届けるための一つの答えでもあります。 「野生らしさ」と「食材としての安定」。 これからのジビエには その両方を考える必要があるのかもしれません。 知らなかったジビエに出会う店。